第104話 ディーゼルとぼうし

あらすじ

ハット卿の鉄道にステップニーがいられるのも、もう、わずかになりました。

ハット卿は機関車たちにいいました。

「今度、ディーゼルが来るが、もめごとは避けてくれ」

ディーゼルが偉そうにきました。

ディーゼルがいいたいことをいっているので、みんな怒っています。

翌朝、みんなは転写台のそばで抗議集会を開きました。

みんな怒っていて、見返したいと考えます。

そのチャンスは思ったより早くやってきました。

整備員がディーゼルの調整をしていると、突風が吹いて監督官の帽子を飛ばしました。

ディーゼルは得意げに、客車に向かいます。

そして、ハプニングが起きました。

ディーゼルはパチパチと音を立てて、止まってしまいました。

一方、監督官は帽子を探しています。

ディーゼルは機関庫に戻されます。

帽子が通気口に詰まっています。

「時間がないので、ダックいってくれ」

ハット卿がいいます。

行列は本線に入っていきました。

あっという間に、エドワードの駅を通過して、次はゴードンの丘です。

頂上に向かって突進します。

かなりの重労働です。

やがて、大きな駅に向かって、快適に飛ばしました。

翌日、全員が集合してステップニーに別れを告げます。

そして、彼は去っていきました。

一方、ディーゼルは人目を避けて、さよならもいわずコッソリと逃げ出していきました。

あとには、2つの置き土産が残されていました。

オイルの悪臭とくしゃくしゃの帽子。

出演
・トーマス
・ダック
・ジェームス
・ゴードン
・ヘンリー
・エドワード
・ドナルド
・ダグラス
・ステップニー
・ディーゼル(クラス40)


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第102話 トーマスとステップニー

あらすじ

タンク機関車のトーマスは上機嫌です。

青いボディはまぶしく光っているし、定刻通りに走っているし、支線の風景は目を見張るほど美しいです。

パーシーからステップニーが来るという話をトーマスは聞きました。

一方、スッテプニーは颯爽と自分の支線を走っていました。

野原や森を走る支線だが距離が短いので、彼はちょっと物足りないと思っています。

ラスティーがやっていきました。

スッテプニーをスクラップの山から救ったディーゼルです。

機関士にスッテプニーは相談しました。

夕方、機関士がビックニュースを持ってきました。

ハット卿の招待で、ほかの機関車に会えることになりました。
これで長距離を走れます。

翌朝、彼らは出発しました。

そのころ機関車たちは、スッテプニーのうわさをしていました。

遠くから汽笛が聞こえてきます。

スッテプニーが堂々と入場してきました。

みんなが喜んで出迎えます。

スッテプニーはダックの手伝いをしました。

やっとトーマスが駅にもどってきましたが、いそがしいといっていってしまいました。

トーマスが見えなくなると、大声が上がります。

次の瞬間、駅員の指令が飛びます。

「全車両停止」

信号所に電話がかかりました。

トーマスはイライラしています。

退避線に入って、他の列車を通さなければなりません。

耳慣れない音が響いてきました。

ヘッドライトをつけたステップニーが汽笛を鳴らしながら、猛スピードで走り去っていきます。

トーマスはびっくりしました。

翌朝、トーマスは腹の虫がおさまりません。

スッテプニーがやってきました。

「きのうは、ごめんなさい。でも、緊急だったんだ」

「緊急?」

「きみが出発した後、えらい人が到着してね。彼を乗せる役をダックがゆずってくれたんだ。最高だったけど、でも…」

「でも、こういいたいんだろう? 慣れない線路を走るのは緊張するって」

「その通りだよ。さすがだね!」

これで、トーマスの気分もよくなりました。

さっきまでの不機嫌はどこへやら、トーマスはさっそく、支線を話をはじめました。

出演
・トーマス
・パーシー
・エドワード
・ダック
・ダグラス
・ラスティー
・スッテプニー

スッテプニーの願いがかなって、長距離を走ることが出来ました。
トーマスと仲直りできてよかったですね。


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第101話 ブルーベルれっしゃ

あらすじ

ラスティーは春の田舎を走るのが、大好きです。

ブルーベルの花が咲き、空気は甘く香ります。

こんなきれいなところはないと、ラスティーは思いました。

ある日、ラスティーが休んでいると、トーマスが通りかかりました。

ラスティーの機関士が元気がないようです。

機関士にラスティーが聞いてみました。

「なにか心配事があるのですか?」

「ああ、その通りだ。このブルーベル線を走る機関車が必要なんだよ」

あとで、ダグラスとパーシーに会いました。

ラスティーには考えがあります。

「機関車を探すのを手伝ってくれる?」

ラスティーはことの次第を話しました。

ラスティーは決心して、機関車を探しに行きます。

機関士にラスティーは計画を話しました。

その晩、ラスティーが機関庫に帰ってくると、機関士はいいます。

「支配人がいってたぞ。ブルーベル機関車が見つかったら、機関庫を作るってさ」

「さっそく明日探しに行きましょう」

もう一つの鉄道にたどり着くまで、丸一日かかります。

辺りは闇が包み、冷たい風が吹き抜けました。

「いまの音、なんだろう?」

それは、スクラップの山のギシギシという音でした。

不気味なディーゼルたちが音を立てずに、見張りに立っています。

「お前は何者だ」

ラスティーは勇気を振り絞りました。

「ぼくは線路と車庫の調査官だ。車庫に機関車はあるかね?」

「いいや、一台もない」

ラスティーが食い下がります。

「じゃあ、退避線の方は?」

「一台ある」

ラスティーは奮い立ちました。

「それなら、ぼくが行って調査しよう」

暗い退避線の片隅に、高い煙突のついた小さな機関車がうずくまっていました。
機関士が運転台で体を丸めています。

「ちょっと、ごめんよ。きみはブルーベルの花が好きかい?」

機関車はびっくりしました。

「ブルーベルの花はきれいだよね」

「これからブルーベルをいっぱい見られるよ。さあ、ここから出よう」

大急ぎで、仕事が始まりました。

なかなか火が灯りませんでしたが、じきに炎が燃え上がり機関士は蒸気を蓄えました。

ラスティーの機関士は助士として、乗り込みます。

いざ、出発です。

彼らは不気味なディーゼル軍団を通り過ぎました。

「どこへ行くんだ」

「ちょっとそこまで連れて行くのさ」

ラスティーが答えます。

そして、彼らは一目散に逃げ出しました。

「やったー、境界線を越えたぞ」

ラスティーと機関車が到着すると、歓迎の嵐が待っていました。

いまでは、小さな機関車も幸せでいっぱいです。

ブルーベルの花が咲くころになると、観光客を乗せて走っていきます。

彼の名は、ステップニー。
でも、みんなはブルーベル機関車と呼んでいます。

出演
・トーマス
・パーシー
・ダグラス
・ラスティー
・スッテプニー

ラスティーは勇気を出して、スッテプニーを連れ出しましたね。
幸せになれてよかったです。


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第100話 ゆうかんなきかんしゃ

あらすじ

ダンカンがブツブツ不平をこぼしています。

ボディを磨いてくれないとか、働きすぎとか、なかでも乗客の悪口が一番多いです。

スカーロイがレニアスの話をしはじめました。

スカーロイとレニアスが、がんばらないと路線は閉鎖に追い込まれてしまう状況でした。

必死にスカーロイは走りましたが、車輪が痛くてどうしようもありません。

レニアスは自分の出番だといって、出て行きました。

蒸気が切れても、必死に駅にたどり着きそこで休憩します。

「途中で止まるとお客がいやがるからね」

話を聞いて、ダンカンはムッとしました。
陸橋でわざと、止まったことがあるからです。

ところが、レニアスも途中で止まったことがあるそうです。

そのお話です。

その日は、雨と風の悪天候で線路がズルズル滑ります。
レニアスは満員の客車を引っ張っていました。

お客は車掌車にまで、あふれていました。

決して快適な旅ではありませんでした。

レニアスの車輪がスリップします。
線路が急な登りになってきたのでした。

滑っていた車輪がようやくレールをつかみました。

ところが、止まってしまいます。
そこは人里はなれた、へんぴな場所でした。

機関士が慎重に点検しました。

バルブ装置が壊れています。
次の駅まで行かなくてはなりません。

再び、走り始めます。

レニアスは力をふりしぼりました。

「もしぼくがここで負けたら、お客さんは怒るし、鉄道は閉鎖されてしまう」

目の前がかすんで、もうヘトヘトで体力の限界にきていました。

でも、彼はがんばって車輪を動かします。

ついに、駅が間近に近づきました。
疲労と闘いながらの、勝利です。

「ついにやったぞ」

お客さんにほめてもらい、機関士は大喜びです。

「お前は本当に勇敢な機関車だ。休んでいる間に修理をしておくよ。それで明日への準備も万全だ」

「そうなんだ、レニアスは明日への準備を怠らない」

「そのことを聞いてよかったよ。おいらが間違っていた。お客さんが一番大切だ」

翌日、レニアスが帰ってきました。

仲間が全員で、出迎えます。

エドワードが貨車を止めると、レニアスが線路に降ろされました。

それを合図に、大きな汽笛や小さな汽笛のコーラスが始まりました。

みんな喜んでいます。

なかでも一番うれしそうなのは、レニアスでした。

「なあ、スカーロイ、こうやって歓迎されると本当にわが家に帰ってきた感じがするよ」

出演
・スカーロイ
・ダンカン
・ピーター・サム(スチュアート)
・レニアス
・トーマス
・ジェームス
・エドワード
・ヘンリー
・ゴードン

レニアスがもとってきてよかったですね。
ダンカンも反省をして本当によかったです。


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第99話 ボディーをみがいて

あらすじ

ナンシーは車掌の娘さんです。

ある日彼女は、スカーロイをボロキレで磨いていました。
おしゃべりしたいのに、スカーロイは転寝をしています。

ベニヤスのことが、まぶたに浮かびます。

彼が修理に出される前の楽しい日々のことを、思い出していいました。

また、ナンシーが邪魔をします。

「ベニヤスが帰ってくるのにおめかししないの」

スカーロイが目を覚まします。

ナンシーにまた、磨いてもらいます。

ダンカンがやってきました。
ダンカンはヤキモチ焼きです。

ナンシーは忙しいというと、ダンカンは気を悪くしました。

彼は文句を言うのが仕事です。
いつまでもふてくされていました。

その日の午後、電話で悪い知らせが入ります。

スカーロイの客車が脱線しました。

ダンカンに作業員を連れて出発しようといいます。

ダンカンは文句をいいますが、出発します。

すでに、スカーロイはいませんでした。

真ん中の客車が脱線したので、前の車両を引っ張って駅に向かったのでした。

ダンカンは作業車を待避線に入れます。

作業員たちが、現場を片付けます。

そのあとで、ダンカンが残った車両の乗客を送り届けました。

彼はずーと、不機嫌でした。

ダンカンはわざとペースを落とします。

機関士はダンカンの蒸気が充分に出るのを待つことにしました。

でも、ダンカンは一向にやる気を起こしません。

やがて蒸気も蓄えられ、ダンカンは再び出発しました。

だが、彼の機嫌は一向に良くなりません。

ようやく、駅の近くの陸橋にたどり着きました。

ダンカンの不機嫌は頂点に達していました。

動こうとしません。

スカーロイがやってきて、ダンカンと客車を駅のホームまで運びました。

乗客はカンカンに怒っています。

その夜、ハット卿がダンカンに警告しました。

ハット卿にいわれても、懲りていないようです。

出演
・スカーロイ
・ダンカン

ダンカンの機嫌には困ったものですね。


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第98話 スチームローラー

あらすじ

サー・ハンデルは、大きくて頑丈な車輪を誇りに思っています。

幅広くガッチリとレールをつかみ、ちょっとめずらしい車輪です。

ある日、仲間の機関車が彼をからかいました。

サー・ハンデルをへこませようと、スカーロイは名案を考えます。

スチームローラーのジョージが鉄道の悪口をいっています。
サー・ハンデルはギャフンといわせてやるといって、走ってきました。

お昼ちかく、ジョージは踏み切りに止まっていました。

「お前が、サー・ハンデルか」

サー・ハンデルも負けていません。

「そういう君はジョージかい?」

「スチームローラーみたいな車輪で、優秀だって見せびらかしているんだろう」

「実際、君よりずーと優秀だけどね。じゃあね」

ジョージははらただしげに煙をはきました。

その日遅く、終列車がいったあと、サー・ハンデルは特別な積荷を運んでいました。

道路に来ると、ジョージが家に帰る所でした。

サー・ハンデルは彼に注意をひこうとします。

汽笛を鳴らしても、ジョージは知らん顔です。

追い越すには道幅が狭すぎます。

サー・ハンデルは頭にきました。

2台は一歩もゆずらず、はげしい闘いを繰り広げました。

そして、トラブルが起きました。

サー・ハンデルとジョージがぶつかってしまいます。

どっちが悪いかいい争いが始まりました。

警官が来ると、いい争いをやめて事故の片づけを始めます。

翌日、道路と線路の間に柵が張り巡らされました。

仕事を終えると、作業員はジョージを連れ去っていきました。

サー・ハンデルは、自分がジョージを追っ払ったと、信じています。

仲間は自慢話ばかり聞かされました。

すっかり、のぼせてしまい、前よりひどいです。
作戦は失敗でした。

他の手を考えます。

しかし、その必要はありませんでした。

子ども達がやってきて、サー・ハンデルを指差すとこう叫びました。

「スチームローラーと競争して負けそうになったんだぜ」

サー・ハンデルはスチームローラの話をピタリとやめました。

出演
・スカーロイ
・ピーター・サム(スチュアート)
・サー・ハンデル(ファルコン)
・ジョージ
・ラスティー

スカーロイの作戦はうまくいきませんでしたが、子ども達は強烈でしたね。
サー・ハンデルもさすがに、話をやめてしまいました。


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第97話 とくせいのえんとつ

あらすじ

ソドー島は、冬の真っ只中です。

ピーター・サムが、不安げに走っていました。

貨車との事故以来、煙突がグラグラしています。

叩きつけるような風が、煙突を吹き飛ばそうとしています。

ピーター・サムが特製の煙突の話ばかりするので、物笑いの種になっていました。

風がビュービュー、吹いています。

雨も降り出し、小川が急流となって線路がいまにも押し流されそうです。

ディーゼルのラスティーは、行ったり来たり、懸命に作業員を運びました。

水の流れをよくするために、折れた枝や落ち葉が取り除かれました。

ところが、ある朝、機関士が悪い知らせを持ってきます。

トンネルのそばで、土砂崩れです。
復旧工事にかかります。

復旧工事は予定よりも、長引きました。

天候もどんどん変化します。

辺りは霧に覆われて、凍りつくような寒さになりました。

ついに、工事が終わりました。

ピーター・サムが、始発列車を引いて慎重に走っています。

やがてトンネルに近づきました。

トンネルはカーブしていて、見通しがききません。

ピーター・サムに危険が迫りました。

「あれ、天井から何かぶらさがっているぞ」

ピーター・サムが別人のようになってトンネルから出てきました。

煙突がなくなっています。

ピーター・サムは再び、出発しましたが、煙突なしでは思うように走れません。

助士が線路の脇に落ちていた、配水管を見つけました。

「これを煙突の代わりにしよう」

ピーター・サムは配水管をボイラーにくくりつけて、旅を終えました。

みんな大笑いし、サー・ハンデルが歌いだします。

みんながピーター・サムをからかっているうちに、やっと新しい煙突が届きました。

ピーター・サムの新しい煙突は、特製のパイプで煙が吐き出しやすいです。

いまでは、だれもピーター・サムの煙突を笑いません。

出演
・ピーター・サム(スチュアート)
・サー・ハンデル(ファルコン)
・ラスティー

新しくてかっこいい煙突でよかったですね。
煙突が取れてしまったときは、本当に別人のようでした。


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第96話 ロックンロール

あらすじ

スカーロイは、自分の路線のことならなんでも、知っています。

見るもの、聞くものみんな大好きです。

修理から戻って間もないある朝、彼は最高の気分で旅を楽しんでいました。

途中で彼は、ラスティーに会いました。

「君のおかげで、線路がきれいになった」

スカーロイは、働き者のラスティーが好きになりました。

まだ、修理されていないところがあります。

ラスティーは、ダンカンが断線するのではと心配します。

ダンカンがやってきて、大きなお世話といい、ラスティーは傷つきます。

ダンカンは、八つ当たりをしながら駅に向かいました。

駅では、ジェームスが待っています。

ラスティーのことを話すと、「追っ払ってやる」とジェームスがいい、その言葉に感激します。

ダンカンは猛烈な勢いで、丘を登りました。

最初の駅は、もうすぐです。

自慢のロックンロールをダンカンは踊ります。

「おい、調子に乗るな」

機関士が注意しますが、手遅れでした。

ダンカンは、脱線してしまいます。

「あんなに注意したのに、聞かなかったんだ」

ラスティーは怒って、動こうとしません。

お客さんが待っていると、聞かされてエンジンをかけます。

ダンカンがしょんぼり止まっています。
もう、ロックンロールも踊れません。

乗客も列車から降りて、手伝います。

ダンカンがテコで持ち上げられ、線路に戻されました。

それから一日、ダンカンはゆっくり、慎重に走ります。

やがて、夕方になりました。

ダンカンが、ラスティーのところに来て、「ディーゼルを見直した」といいます。

「友達になろうぜ」

「明日、朝一で線路を直しておくよ」

ラスティーがいいました。

出演
・スカーロイ
・ラスティー
・ダンカン
・ジェームス

ラスティーとダンカンが仲直りしてよかったです。
本当にラスティーは働き者ですね。

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第95話 なつかしのわがや

あらすじ

スカーロイが修理を終えて、工場から出てきました。
生まれ変わったような気分です。

ディーゼルのラスティーが彼を迎えに来ています。

スカーロイは、はじめてラスティーに会いました。

ピーター・サムは、ゆううつでした。
事故の後、ずっと安静にしています。
仕事にもどりたいのですが、お許しがでないのです。

ハット卿が、プレゼントがあるといいます。

それは、スカーロイでした。

スカーロイの釜に火が入れられました。

「若返ったみたいだ」

留守中のできごとを聞きます。

ラスティーはいいやつだけど、ダンカンには困っていると話します。

そこへ、機関士がやってきます。

ダンカンがトンネルで立ち往生していて、助けにいきます。

スカーロイは喜びました。
彼は走りたかったし、ダンカンにも会ってみたかったからです。

やがて、ダンカンが見つかりました。

トンネルの出口に引っかかって、ブリブリ怒っています。

岩をどけて、ダンカンを自由にするにの時間がかかりました。

それからスカーロイが、ダンカンと客車をトンネルから無事、反対側に押し出します。

車掌車が待避線に移されて、安全確認のために作業員が残りました。

帰る道々、ダンカンは文句をいいつづけましたが、スカーロイは無視しました。

あとで、ハット卿がダンカンに厳しくいい渡します。

「こんどやったら、煙突を短くしてやる」

ハット卿の言葉にダンカンは、震え上がりました。

さすがの彼も大人しくしているでしょう。

出演
・スカーロイ
・ラスティー
・ピーター・サム(スチュアート)
・ダンカン

スカーロイが元気になってよかったです。
ダンカンには困ったものですね。


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第94話 サー・ハンデルのけびょう

あらすじ

いつもの路線を機関車たちは走っていると、さわやかな空気に乗って、おなじみの音が響いてきました。

観光客で賑わう山や湖を、ヘリコプターのハロルドがパトロールしています。

ハロルドは、あるものに気づきました。

ガッシリしたディーゼルが山の斜面を走っています。

もっとよく調べようと、低空飛行をします。

「ぼくは、ハロルド。君の名前は?」

「ぼくは、ラスティーていうんだ」

「見慣れない顔だね」

「ハット卿がここを手伝うようにって、ぼくをよこしたんだ」

彼にはヘリコプターと、おしゃべりしている暇はありませんでした。

ピーター・サムとサー・ハンデルは、ラスティーが来るのでうれしいですが、それでもサー・ハンデルはブツブツ文句をいっています。

貨車はサー・ハンデルが嫌いでした。
いたずらしようとうずうずしています。

「だれも俺たちの苦労をわかっちゃくれない。病気になっちまえば、貨車の移動をしなくてすむぜ」

ゴードンがいいました。

「それは、グッドアイデアだね。やってみるよ」

翌朝、彼は仮病をつかいました。

時間がないので、彼の貨車は急いで、ピーター・サムの客車につながれます。

残りの貨車は、ラスティーが引き受けます。

ピーター・サムは仕事が増えても、平気でした。

客車を駅に置くと、楽しそうに貨車を転がします。

まもなく、石切場に到着しました。

スロープの下の、空っぽの貨車にロープが引っ掛けられます。

ロープは石を積んだ貨車に、つながっています。

上の貨車が降りはじめると、その重みで空っぽの貨車が引き上げられる仕組みです。

ピーター・サムはスロープの下で、石を積んだ貨車を待っていました。

貨車が暴走しなければ、衝突しません。

だが、石を積んだ貨車がピーター・サムをサー・ハンデルと勘違いしました。

貨車が暴走します。

ピーター・サムは目をつぶりました。

貨車とピーター・サムは激突します。

近くで働いていた、ラスティーが後片付けにやってきました。

ピーター・サムはボロボロです。
煙突は曲がり、ボイラーはへこんでいます。

彼は、ため息をつくとノロノロと帰ってきました。

サー・ハンデルはハット卿に仮病がばれて、ピーター・サムの分まで働くように、お仕置きを受けます。

残骸をきれいに片付けると、ラスティーは石切場を出発しました。

ハロルドがやってきました。

「よろしい、これからもいい仕事をしたまえ」

小さなディーゼルは、家路を急ぎました。

出演
・ハロルド
・ラスティー
・サー・ハンデル(ファルコン)
・ピーター・サム(スチュアート)
・ゴードン

サー・ハンデルの仮病のせいで、ピーター・サムはひどい目にあってしまいましたね。
一生懸命働いているのに、かわいそうでなりません。


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第93話 からかわれたピーター・サム

あらすじ

サー・ハンデルは子どものように駄々をこねて、ハット卿のお仕置きを受けていました。

おかげで、ピーター・サムは目が回るほど忙しいです。

サー・ハンデルの分まで、働かなくてはならないからでした。

彼が興奮しているので、機関士も運転に苦労しています。

サー・ハンデルは、仕事がなくて退屈しています。

ピーター・サムは客車をつなげると、あわてて出発しました。

ところが、気持ちばかりがあせって、列車はなかなか前に進みません。

ピーター・サムが駅に駆け込むと、すでに、ヘンリーが待っていました。

車掌が笛を吹き、緑色の旗を振ります。

ピーター・サムは、鼻歌を歌いながらご機嫌で走り出しました。

客車たちも楽しいです。
彼らは、ピーター・サムが好きになってきました。

午後はいつも湖の駅で、1時間の待ち時間が出来ます。

駅には、“ネプチューン”という小さな売店がありました。

機関士や助士や車掌が、売店のおばさんからケーキやお茶を買います。

やがて、待ち時間が終わりました。

ピーター・サムがヤキモキしながら、蒸気を吐きます。

彼はみんなをせかしました。

車掌が笛と旗の用意をしました。

売店のおばさんが列車に乗り込もうとしています。

ところが、ピーター・サムは走り出してしまいました。

ピーター・サムはてっきり、合図の笛が鳴ったと思い込んだのでした。

「止まれ、止まれったら。売店のおばさん置いてきちゃったぞ」

「参ったな、ヘンリーの列車に遅れちゃうよ」

売店のおばさんが乗ると、列車は再び、出発します。

もう、鼻歌どころではありません。

彼は、全速力で線路を突っ走り、機関士も止めようとしませんでした。

列車は、時間キッカリに到着しました。

売店のおばさんは、まだ、怒っています。

「わたしを置いていくなんて、いったいどういうつもり」

「ごめんなさい、おばさん。でも、遅刻したらお客さんを置いていくって、ヘンリーがいったんです」

すると、売店のおばさんはケラケラ笑いました。

「あなたはヘンリーに、からかわれたのよ」

「ひどい、ぼくをからかうなんて。ヘンリーはどこだよ」

そのヘンリーはクスクス笑いながら、逃げていきました。

出演
・サー・ハンデル(ファルコン)
・ピーター・サム(スチュアート)
・スカーロイ
・ヘンリー

ピーター・サムは、ヘンリーのいうことを信じて、売店のおばさんに怒られてしまいましたね。
サー・ハンデルの分まで、働いたのに大変でしたね。


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第92話 わがままなきかんしゃ

あらすじ

スカーロイとレニアスのいる鉄道は、山や湖の間をぬうように走っています。

客車は観光客でいっぱい。

2台の機関車は、雨の日も晴れの日も誇りを持って働いています。

彼らは乗客を大切にしましたが、歳のせいか疲れやすくなっていました。

機関紙はそれを察して、いたわるように声をかけました。

「こんなに仕事が多いと大変だろう。支配人が助っ人の機関車を2台よこすそうだ」

それを聞いて、スカーロイとレニアスは喜びます。

サー・ハンデルとピーター・サムは、到着するやいなや、機関庫を見て驚きました。

サー・ハンデルが文句をいい、ピーター・サムが謝ります。

サー・ハンデルは客車を気に入りません。

彼がホームに入ると、ちょうど、ゴードンが到着しました。

ゴードンは彼の行動を見て、あっ気に取られました。

派手に蒸気を撒き散らしながら、サー・ハンデルは怒って走っていきます。

頂上に着いてもまだ、彼は怒っていました。

休憩をしたかったのですが、機関士がこういいました。

「客車を置いて、石切場に貨車を取りに行こう」

「貨車なんて引きたくないね」

サー・ハンデルは、わざと事故を起こすことにしました。

脱線してしまいます。

「いったろ。嫌なものは嫌なのさ」

作業員が到着する頃には、さすがのサー・ハンデルも少し恥ずかしくなっていました。

ハット卿もいっしょにいます。

彼は、ぶっきらぼうにいいます。

「あとで、話がある」

そして、ハット卿は帰っていきました。

サー・ハンデルが機関庫に戻ってくると、ハット卿が待っていました。

「わがままなやつだ。外に出るときは行儀よくしたまえ」

お小言をいわれて、サー・ハンデルも少しは大人しくなるのではないでしょうか。

出演
・スカーロイ
・レニアス
・サー・ハンデル(ファルコン)
・ピーター・サム(スチュアート)
・ゴードン

サー・ハンデルはわがままでしたね~。
ハット卿に怒られましたが、大人しくなるといいですね。


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第91話 がんばりやのスカーロイ

あらすじ

緑の森の中に青々とした湖があり、そして美しい滝が流れています。

そんなところにスカーロイとレニアスという2台の小さな機関車が住んでいました。
みんなとは顔見知りです。

ほかにも、ピーター・サムとサー・ハンデルという2台の機関車もいました。

彼らはむかし、スチュアートとファルコンと呼ばれていましたが、新しい名前の方が気に入っています。

ある日、ハット卿がエドワードを修理に出しました。

工場への途中で、彼は思いがけないものに会います。

スカーロイがいました。

作業員がやってきます。

エドワードは工場へ向かいます。

一方、サー・ハンデルと客車の間でトラブルが、持ち上がっていました。

彼は慎重に走りましたが、わがままな客車は信用していません。

さらに、ひどいことが起きます。

のん気な羊が線路に居座っていました。

サー・ハンデルがブレーキをかけると、客車たちが騒ぎます。

客車に押されて、サー・ハンデルは線路から追い出されました。

大きなケガがありませんでしたが、彼はしょんぼりと機関庫にもどりました。

「きょうの仕事は終わりだが、客車をだれに引かせるかな」

機関士がいいます。

「ぼくはどうですか」

スカーロイがいいました。

客車がプラットホームに停車しています。

スカーロイが「お客がケガをするだろう」と客車を怒りました。

車掌が笛を吹き、旅が始まります。

彼は停止して安全確認する場所を、全部覚えています。

太陽が照りつけ、線路がカラカラに乾いています。

やがて、線路が登りになりスカーロイは、息が切れてきました。

「下りになれば楽になるぞ」

しかし、そうはいきませんでした。

スプリングが弱り、ジョイントが車輪にガタガタとぶつかります。

ついに、スプリングが壊れてしまいます。

傾いてしまいました。

「お客を運ぶバスがいるな」

と、機関士がいうと

「死んでも、お客をはこびます」

と、スカーロイがいいました。

駅で、ジェームスが待っています。

ガシャンガシャンと音を立てながら、スカーロイがやってきました。

ジェームスは、お客を乗せるとさっそうと出発していきます。

みんな、スカーロイに満足していましたが、当の本人は落ち込んでいました。

「もう歳だ。若者のように列車をひっぱれない」

「修理すれば、りっぱに引っ張れるさ。今度はお前を修理する番だ。お前にはそれだけの価値がある」

機関士がいいました。

出演
・スカーロイ
・レニアス
・サー・ハンデル(ファルコン)
・ピーター・サム(スチュアート)
・エドワード
・ジェームス

スカーロイは故障しても、がんばって客車を運んでいてすごいですね。
はやく、よくなるといいですね。


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第90話 かちめなし

あらすじ

デュークは機関車仲間のヒーローです。
これから、彼のお話をします。

ピーター・サムがスチュアート、サー・ハンデルがファルコンと呼ばれているころ、毎年、山や湖は観光客でにぎわいます。
そして、一番の人気者はデュークでした。

彼は、具合が悪い時も休まずに列車を引っ張っていました。

デュークは毎朝、お客を乗せて線路をのぼり、お客の希望通りに停車します。

ある日、デュークは気分がすぐれません。
蒸気が足りないので、休憩になるとホッとしました。

機関士と助士が掃除を終えた時、スチュアートが勢いよく滑り込んできました。

「じいさん、どうしたの、息が切れた?」

スチュアートがいいます。

「これは毎日の手入れだ」

と、デュークはいいます。

すてきな夕暮れのおかげで、デュークの怒りはすぐにおさまりました。

線路が登りになりました。

シュッポ、シュッポという音が、ゼー、ゼーにかわります。

やっと、駅にたどり着きました。

機関士が慎重に点検しています。

乗客が心配そうに、報告を待っていました。

「デュークはこのまま、走ります。機関車が2台、応援にきます」

ファルコンが先頭に、連結されます。

スチュアートは後ろにまわります。

3台は出発しました。

次の駅に着いたとき、連結がほどかれました。

ファルコンがデュークの乗客を船に運びます。

そして、スチュアートがデュークと列車を引っ張ることになりました。

デュークのバルブの音はますます、大きくなります。
でも、蒸気はたっぷりあります。
そこで、彼と機関士はいたずらを考えつきました。

彼らは丘に着くまでジッと、我慢しました。

「いまだ!」

機関士が怒鳴ると、ここぞとばかり、デュークは思いっきり蒸気を吐き出します。

まるで、デュークがスチュアートを、押しているように見えます。

終着駅に着くと、みんながワイワイと出迎えてくれました。

「なにがあったの、パパ。普通、機関車は2台もいらないでしょ」

「ああ、故障したスチュアートをデュークが押したんだよ」

いたずらは、成功しました。

「ばっかみたい」

スチュアートは怒って、蒸気の影に隠れてしまいます。

デュークがそばにやってきました。

「まだまだ、考えが甘いぞ。おまえに勝ち目はないね」

出演
・デューク
・ピーター・サム(スチュアート)
・サー・ハンデル(ファルコン)

デュークは機関士とふたりで、うまいことやりましたね。
だてに歳をとっていないようです。


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