第93話 からかわれたピーター・サム

あらすじ

サー・ハンデルは子どものように駄々をこねて、ハット卿のお仕置きを受けていました。

おかげで、ピーター・サムは目が回るほど忙しいです。

サー・ハンデルの分まで、働かなくてはならないからでした。

彼が興奮しているので、機関士も運転に苦労しています。

サー・ハンデルは、仕事がなくて退屈しています。

ピーター・サムは客車をつなげると、あわてて出発しました。

ところが、気持ちばかりがあせって、列車はなかなか前に進みません。

ピーター・サムが駅に駆け込むと、すでに、ヘンリーが待っていました。

車掌が笛を吹き、緑色の旗を振ります。

ピーター・サムは、鼻歌を歌いながらご機嫌で走り出しました。

客車たちも楽しいです。
彼らは、ピーター・サムが好きになってきました。

午後はいつも湖の駅で、1時間の待ち時間が出来ます。

駅には、“ネプチューン”という小さな売店がありました。

機関士や助士や車掌が、売店のおばさんからケーキやお茶を買います。

やがて、待ち時間が終わりました。

ピーター・サムがヤキモキしながら、蒸気を吐きます。

彼はみんなをせかしました。

車掌が笛と旗の用意をしました。

売店のおばさんが列車に乗り込もうとしています。

ところが、ピーター・サムは走り出してしまいました。

ピーター・サムはてっきり、合図の笛が鳴ったと思い込んだのでした。

「止まれ、止まれったら。売店のおばさん置いてきちゃったぞ」

「参ったな、ヘンリーの列車に遅れちゃうよ」

売店のおばさんが乗ると、列車は再び、出発します。

もう、鼻歌どころではありません。

彼は、全速力で線路を突っ走り、機関士も止めようとしませんでした。

列車は、時間キッカリに到着しました。

売店のおばさんは、まだ、怒っています。

「わたしを置いていくなんて、いったいどういうつもり」

「ごめんなさい、おばさん。でも、遅刻したらお客さんを置いていくって、ヘンリーがいったんです」

すると、売店のおばさんはケラケラ笑いました。

「あなたはヘンリーに、からかわれたのよ」

「ひどい、ぼくをからかうなんて。ヘンリーはどこだよ」

そのヘンリーはクスクス笑いながら、逃げていきました。

出演
・サー・ハンデル(ファルコン)
・ピーター・サム(スチュアート)
・スカーロイ
・ヘンリー

ピーター・サムは、ヘンリーのいうことを信じて、売店のおばさんに怒られてしまいましたね。
サー・ハンデルの分まで、働いたのに大変でしたね。


応援よろしくお願いします
人気ブログランキングへ

ペン型カメラ格安販売
小型カメラ専門店ならではの商品を最大50%オフで提供しています。
高画質の小型カメラを多数扱っています。