あらすじ
ダンカンがブツブツ不平をこぼしています。
ボディを磨いてくれないとか、働きすぎとか、なかでも乗客の悪口が一番多いです。
スカーロイがレニアスの話をしはじめました。
スカーロイとレニアスが、がんばらないと路線は閉鎖に追い込まれてしまう状況でした。
必死にスカーロイは走りましたが、車輪が痛くてどうしようもありません。
レニアスは自分の出番だといって、出て行きました。
蒸気が切れても、必死に駅にたどり着きそこで休憩します。
「途中で止まるとお客がいやがるからね」
話を聞いて、ダンカンはムッとしました。
陸橋でわざと、止まったことがあるからです。
ところが、レニアスも途中で止まったことがあるそうです。
そのお話です。
その日は、雨と風の悪天候で線路がズルズル滑ります。
レニアスは満員の客車を引っ張っていました。
お客は車掌車にまで、あふれていました。
決して快適な旅ではありませんでした。
レニアスの車輪がスリップします。
線路が急な登りになってきたのでした。
滑っていた車輪がようやくレールをつかみました。
ところが、止まってしまいます。
そこは人里はなれた、へんぴな場所でした。
機関士が慎重に点検しました。
バルブ装置が壊れています。
次の駅まで行かなくてはなりません。
再び、走り始めます。
レニアスは力をふりしぼりました。
「もしぼくがここで負けたら、お客さんは怒るし、鉄道は閉鎖されてしまう」
目の前がかすんで、もうヘトヘトで体力の限界にきていました。
でも、彼はがんばって車輪を動かします。
ついに、駅が間近に近づきました。
疲労と闘いながらの、勝利です。
「ついにやったぞ」
お客さんにほめてもらい、機関士は大喜びです。
「お前は本当に勇敢な機関車だ。休んでいる間に修理をしておくよ。それで明日への準備も万全だ」
「そうなんだ、レニアスは明日への準備を怠らない」
「そのことを聞いてよかったよ。おいらが間違っていた。お客さんが一番大切だ」
翌日、レニアスが帰ってきました。
仲間が全員で、出迎えます。
エドワードが貨車を止めると、レニアスが線路に降ろされました。
それを合図に、大きな汽笛や小さな汽笛のコーラスが始まりました。
みんな喜んでいます。
なかでも一番うれしそうなのは、レニアスでした。
「なあ、スカーロイ、こうやって歓迎されると本当にわが家に帰ってきた感じがするよ」
出演
・スカーロイ
・ダンカン
・ピーター・サム(スチュアート)
・レニアス
・トーマス
・ジェームス
・エドワード
・ヘンリー
・ゴードン
レニアスがもとってきてよかったですね。
ダンカンも反省をして本当によかったです。
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