第53話 パーシーのマフラー

あらすじ

寒い冬の朝でした。
風は冷たく、地面は霜で真っ白です。

機関庫の周りは風が強く、トーマスとパーシーにしきりに雪が降りかかってきます。

トーマスとパーシーは、暖かくなるようにおしゃべりを始めました。

マフラーがほしいとパーシーがいい出します。

ハット卿は朝ごはんに、温かいおかゆを食べいます。
きょうは大事なお客を案内するので、とっておきのズボンにアイロンをかけておきました。

ハット卿は出かけていきます。

一方、パーシーは一生懸命働いていました。
釜の火はよく燃えていましたが、まだ、マフラーのことを考えています。
どこに行っても、マフラーが目に付いてしょうがありません。

撮影の時間になりました。
だれもが心待ちにしています。
ハット卿はズボンが来るのを待っていました。

ズボンが入ったトランクは荷車の上です。
ポーターたちは荷車の荷物が落ちないよう、後ろ向きで線路を横切ろうとしていました。

パーシーがやってきました。
そっと入っていって、客車を驚かそうとします。
だから、ポーターたちは気づいていません。

ドカン!

荷物の箱やトランクがあちこちに吹き飛びました。

ベトベトのジャムがみんなの頭に滴り落ちます。

そして、パーシーのランプの棒には帽子が引っかかっていました。

最悪なのは、ハット卿のズボンが煙突にグルグル巻きついていたことです。

みんな、カンカンです。

ハット卿が、怒鳴りました。

「帽子もズボンも台無しだ。お客の服も弁償しなければならない。二度といらずらしてはいかん」

パーシーはスゴスゴと引き上げ、途中で、ジェームスに会いました。

「いいマフラーが見つかったな。でも、はく方がいいんじゃないか?」

その夜、機関士が煙突からズボンを取り外し、きれいに磨きました。

「明日の朝は、助手が早く来るってさ」

トーマスがいいます。

ヘンリーが帰ってきました。
楽しい旅で気の晴れた彼は、パーシーが気の毒になりました。

「明日は暖かくなるらしいよ。そしたらマフラーはいらないね」

「機関車にマフラーはいらないよ。いるのは暖かいボイラーさ」

出演
・トーマス
・ヘンリー
・ジェームス
・パーシー

パーシーは最後に煙突にマフラーを巻くことになってしまいますが、マフラーよりボイラーの方がいるといっていましたね。
確かに、煙突にマフラーはいらないですよね。


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第52話 きかんしゃたちのクリスマス・キャロル

あらすじ

クリスマスの2日前でした。
ソドー島の子ども達はみんなクリスマスを楽しみにしています。

機関車たちは準備に追われ、忙しく働いていました。

ハット卿は、今年のクリスマスパーティーは最高のものにしたいと、思っていました。

ホームでハット卿がイライラしながらトーマスを待っています。

ハット卿がトーマスに「ツリーを運んできてほしい」といいました。

トーマスがクリスマス・キャロルが歌えるかどうかハット卿に訪ねると

「もちろんだよ」

と、答えました。

トーマスは大事な任務を果たすために、出かけていきます。

注意深くツリーを運んできましたが、前方に大きな雪の吹き溜まりがありました。

吹き溜まりに突っ込んでしまい、汽笛を鳴らし動こうとしますが、もっと悪いことが起こります。

トーマスは雪の中に埋もれてしまいました。

操作場では、何も知らない機関車たちが待ちくたびれています。
トーマスが遅いので、文句をいっています。

ハット卿は「トーマスが脱線したと思う」といいました。

機関車たちはトーマスを気の毒に思い、双子のドナルドとダグラスが救助に向かいます。

間もなく、双子たちは大きな雪の吹き溜まりのところにやってきました。

「たすけて~」

「何か聞こえますね」

ドナルドがいいます。

トーマスを見つけて、作業員が救助にきましたが、大量の雪をどけるには時間がかかります。

ついに、ツリーとトーマスが雪の中から引っ張り出されました。

トーマスは再び走り出すことができ、駅へと急ぎます。

ハット卿は彼らをあたたかく出迎えてくれました。

大きな駅に全員が集まります。

「いち、にい、さん!」

まるで、魔法のように駅が明るく輝きました。

そのとき、奇妙な音が聞こえてきました。
パーシーとトビーはそれがなにかわかりニッコリしました。

それはキラキラと輝きながら舞い降りてきて、雪の上にそっと着地します。
ヘリコプターのハロルドでした。

何よりもすばらしい贈り物、サンタクロースをつれてきました。

人々は歓声を上げ、パーティーがはじまります。

「このパーティーのためなら、雪もすばらしいね。パーシー、クリスマスおめでとう。みんなおめでとう」

出演

・トーマス
・エドワード
・ヘンリー
・ゴードン
・ジェームス
・パーシー
・トビー
・ダック
・ドナルド
・ダグラス
・ビル
・ベン
・ボコ
・ディーゼル
・テレンス
・バーティー
・トレバー
・ハロルド

トーマスが雪に埋もれて、たいへんでしたが、クリスマスはやっぱりいいですね。


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第51話 けむしになったパーシー

あらすじ

作業員たちが線路際の草を刈り、それをかき集めて山積みにして、日に干します。
毎年、この時期になるとこの作業場に、パーシーが空の貨車を引いてやってきます。
作業員たちが貨車に干草を積むと、パーシーがそれを駅まで運びます。
そして、それをトビーが丘の上の農場まで運びます。
家畜のエサにスルのです。

パーシーが幽霊のような声を出し、それが原因でトーマスと言い合いになります。

パーシーは干草を集めに行きます。
はやく仕事を済ませて、家に戻ることにしました。

ところが、そこで事故が起こりました。

突然、木箱が落ちてきて、パーシーの顔中にベトベトに黒蜜がかかります。

作業員たちがパーシーについた黒蜜をふき取りました。
まだ、ベトベトしていますが、パーシーは出発します。

走っているうちに、強い風が吹いてきました。

干草は風に飛ばされて、線路中に飛び散っています。

パーシーはスピードをあげて走りますが、干草でレールが滑りやすくなっていて、車輪が空回りしました。
前に進むには、何度も何度も立ち止まっては、作業員たちに線路の干草を片付けてもらわなくては鳴りませんでした。

パーシーが来るのをみんなが待っています。

パーシーが姿を現しました。

みんな、ゲラゲラ笑っています。

「遅れてごめん」とパーシーが謝りました。

パーシーは干草だらけです。

機関庫にパーシーが戻ると、機関士がパーシーの姿を鏡に映して見せてくれました。

パーシーを見て、みんなが笑うわけがわかりました。

トビーに見つかる前に、なんとかしてと頼みますが、手遅れでした。

トーマスがトビーに全部、話してしまいました。

トーマスは幽霊の話で驚かされたお返しに、緑の芋虫が毛虫になった冗談をいってはパーシーをからかい、おおいに笑いました。

パーシーはちっとも面白くありませんでした。

出演
・トーマス
・トビー
・パーシー

トーマスに幽霊話の仕返しをされてしまいましたが、毛虫になったパーシーはかわいいと思いました。


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第50話 ゆうれいきかんしゃ

あらすじ

「それでさ、毎年事故のあった日になると、みんなに注意でもするように走ってきて、幽霊みたいな悲鳴をあげながら、通り過ぎてゆくんだよ」

「なんのこと話してるんだい?」

「幽霊機関車さぁ。機関士が夕べ見たんだって」

「どこでさ~」

トーマスとトビーが聞きます。

「わかんないけど、考えただけで震えちゃうよ」

「まったく臆病だな、ぼくはちっともこわくないね」

「トーマスはちっとも信じてくれないんだ」

パーシーがいうと、機関士が笑った。

「あれはだたの作り話だもの」

パーシーはガッカリしました。

その夜、パーシーは港からの帰りでした。帰り慣れた道なので、暗闇でもどこを走っているかわかります。

パーシーは夜走るのが、好きでした。
レールはブンブンうなり、信号は緑に光っています。

けれど、前方に石灰を積んだ荷車がひっくり返っていました。
荷車を引いていた農夫が助けを呼びにいって、そこにはだれもいません。

荷車は木っ端微塵に壊れました。
あたり一面、石灰だらけになってしまいました。

パーシーは慌てて、近くの信号所に駆け込みます。

機関士が信号士に事故のとこを説明しました。

信号士は幽霊みだいだといいます。

パーシーはクスクス笑います。

「そうだ。幽霊の振りをして、トーマスをおどろかせてやろう」

トビーも手伝ってくれることになりました。

トーマスは夜の出発に備えて、オイルを点検しています。

「パーシーが事故にあったよぉ」

トビーが叫びます。

「情けないヤツだ。まいったな、ぼくの出発が遅れちゃうじゃないか」

「いま、線路の片付けをしてるんだけど、なにかへんなものが…」

「早く話せよ。ぼくはグズグズしていられないんだ」

「へんなものを見たんだよ。パーシーの幽霊みたいだった。こっちに向かってきているみたいだよ」

「ふん、だれが信じるもんか。こわがるなよトビー、ぼくがついているからさ」

「入れてくれ~、入れてくれよ~」

パーシーはすすり泣きます。

「入れてくれないなら、扉を壊して入っていくぞ~」

「うわああぁ、ああ、そうだ、もう遅いから行かなくっちゃ。アニーとクララベルを連れていかなくっちゃ~」

トーマスが戻ってきたのは、朝でした。

「どこに行っていたんだい?」

「え、あ、あの、君がパーシーのことで悲しんでいたからさ、じゃ、邪魔しちゃ悪いと思って、か、か、貨物置き場の方で寝ていたんだよ」

「そうだ、ごめん、こうしちゃいられないんだ。客車を集めに行かなくちゃ」

パーシーは作戦が大成功して、それはもう大喜びです。
トビーからすべてを聞きました。

「キャハハ、面白かったな~」

「アハハハ、みんなもトーマスが本当に幽霊にあったと思っているよ」

出演
・トーマス
・トビー
・パーシー

はじめ、トーマスは「ちっともこわくない」と強がっていましたが、やっぱりこわかったようですね。
貨物置き場で寝ていて、朝に帰ってきたのが、かわいかったです。


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第49話 がんばりやのエドワード

あらすじ

バスのバーティーがソドー島の観光の客を乗せて走っています。

ツアーの最後に観光客はエドワードに乗って、ビルとベンのところに連れて行ってもらうことになっています。
しかし、観光客が重くてエドワードはなかなか走り出せません。
エドワードはやっと動き出しました。

観光客がやってきて、ビルとベンは大喜び。二人は写真を撮ってもらうのが好きでした。

その後、二人は観光客を特別のブレーキ車に乗せて、陶土を掘るところに案内します。

すばらしいひとときを過ごし、観光客は大感激でした。

その後、エドワードが観光客たちを家に送り届けます。

途中で急に天気が崩れてきました。
雨と風がエドワードに吹き付けます。

砂まき装置が故障したので、車掌は仕方なくエドワードの前に乗って、手で線路に砂をまきました。

突然、エドワードの車輪が鋭い音を立てて、スリップしました。何かが壊れたようです。

機関士たちは壊れたところを調べました。
直すのに時間がかかります。

クランクピンが折れています。ピストン棒を外して、なんとか運ぼうとします。

エドワードは力を振り絞って引っ張りますが、車輪は空回りするばかりで、重い客車はビクともしません。

乗客は不安になりました。

機関士と助士と車掌は、客車の連結部分を調節してまわります。

エドワードは煙を吐きながら注意深く前に進みました。

一台目の客車の動きが二台目の客車、三台目の客車と少しずつ伝わります。

「やった、やった。ついに動いたぞ」

「さすがだ、よくやったぞ」

機関士が叫びます。

エドワードはゆっくり、そして、しっかりとスピードを上げていきます。

その音を聞いて、機関士は幸せな気分でした。

ついに、エドワードは駅にたどり着きます。
疲れきっていましたが、最後までがんばりました。

駅ではヘンリーが特別列車を引いて、待っています。

「遅くなりました」

ハット卿は怒って時計を指さしましたが、感激した乗客たちがハット卿そっちのけで、エドワードや機関士の手を取り、口々に「ありがとう」といいました。

ダックとボコはエドワードが静かに休めるよう見守りました。

一方、ゴードンたちは黙っていましたが、エドワードは本当にえらいと思っています。

出演
・エドワード
・ゴードン
・ヘンリー
・ジェームス
・ダック
・ボコ
・ビル
・ベン

エドワードは一人でよくがんばりましたね。
本当にえらいです。


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第48話 しせんをはしったゴードン

あらすじ

トーマスの支線もエドワードの支線も大事な役割を果たしています。
けれど、彼らの支線は本線ほど丈夫に出来ていません。
ハット卿はゴードンみたいな重い機関車は走らせませんでした。
しかし、ゴードンは支線を走らないのは他に理由があるからだと、勘違いしています。

ある日、ゴードンがブツブツ文句を言っています。

支線は下品だといっていました。

ゴードンとエドワードは毎晩、駅から列車を引いていきます。

最初にゴードンが列車を引いて、本線に入っていきます。
そして、5分後にエドワードが列車を引いて、支線に入っていきます。

いつもはうまくいくのですが、今夜は問題が起こりました。

ホームでは、緑色の帽子を被った女の人が友達に別れを告げています。

ゴードンの出発時間が近づいてきました。

機関助士が車掌の方を見ると、揺れている緑色の物が見えます。

「出発進行!」

彼は車掌が旗を振ったのだと勘違いしました。

ゴードンはホームに、荷物も客も車掌も取り残したまま、出て行ってしまいます。

みんなビックリし、カンカンです。

ゴードンが慌てて引き返してきた時には、とっくにエドワードの発車時刻は過ぎていました。

そこで、エドワードの方が先に、出発することになりました。

ところが、本線と支線との分かれ目にある信号所にはその知らせがいっていません。
信号士が間違えてエドワードを本線の方に入れてしまいました。

そして、ゴートンは支線の方に入ってしまい、港のそばの引き込み線に入り込んでしまいます。
寒くて、ご機嫌ななめでした。

次の朝、ビルとベンが汽笛を鳴らしながら、港にやってきます。
そいて、ゴードンを見つけると、二人でからかいます。

「あれ何だ?」

ビルが聞きます。

「ゴードンだよ」

ベンがささやきます。

「ゴードンは支線を走らないよ、支線は下品だと思ってるんだからさ」

ゴードンは聞こえないふりをします。

「あれが、ゴードンじゃないなら、材木かくず鉄ってところかな?」

「それじゃあ、スクラップ置き場にもっていこう」

「いや~、これはスクラップにだってならないよ。港にもっていって沈めちゃおうぜー」

ゴードンは慌てます。

「俺はゴードンだ、やめろ」

ディーゼル機関車のボコが入ってきた時、ゴードンは救いの神が来たと思いました。

「親愛なるボコ君よ、たすけてくれ」

ボコはすぐに様子を察します。

「ビルとベン、おとなしくしないと、君たちの貨車を持っててしまうぞ」

この一言で、双子たちはおとなしく帰っていきました。

「ボコ、君はすばらしいなぁ。あの、小悪魔どもが逃げ出すなんて」

「ああ、ちょっとしたコツがあるんだよ」

ゴードンはいまでも、ボコを命の恩人だと思っています。
でも、あの双子たちは、ただゴードンをからかっただけでした。

出演
・ゴードン
・ボコ
・エドワード
・ビル
・ベン

機関助士の勘違いで出発してしまい、支線に入ってしまったゴードン。
最後はビルとベンにからかわれてしまいました。
ゴードンにとっては災難でしたね。
でも、ゴードンって意外と純粋なんですね。


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第47話 ふたごのビルとベン

あらすじ

ビルとベンは双子の機関車です。
ズングリした機関室、4つの車輪、ちいさな煙突と屋根がついています。
貨車はトードでいっぱいでした。

トードを港まで運ぶのが仕事で忙しいです。

ある朝、彼らは貨車を並べ終わると、他の貨車を引くために出て行きます。

戻ってくると貨車がなくなっていました。
双子たちはびっくりします。

機関士たちが線路に油のシミを見つけました。
「これは最新ディーゼルだな」

ビルとベンは最新と最近を聞き間違えています。

貨車を探しに行こうとしますが、ビルとベンが最新ディーゼルに魔法をかけれられないか心配しています。

機関士が、逆に最新ディーゼルに魔法をかけてやろうといいました。

最新ディーゼルは、ビルとベンが双子だと知りません。
名札と番号を外して、だますことにしました。

双子たちは勢いよく煙をはいて、貨車を探しに行きました。

彼らは最新のディーゼルをだますのが楽しみでなりません。

操作場にそっと入っていくと、そのディーゼルが止まっていました。
行方不明になった、貨車もいっしょです。

ベンは影に隠れて、ビルは勇気を振り絞って近づきます。

その最新ディーゼルがビルを見て

「何かご用かね?」

といいました。

ビルは

「貨車を返してほしい」

といいます。

「これは私のだ、出て行ってくれ!」

ビルはわざと驚き、叫んで、バックすると後ろの貨車に隠れました。

今度はベンが出てきます。

「貨車ドロボー」

叫ぶとすぐに引っ込みました。

次はビルの番です。

「貨車を返せ」

と、叫んでビルとベンが交互に

「貨車ドロボー、貨車を返せ」

と、叫びます。

これが何度も続いたので、最新ディーゼルはとうとう目を回してしまいました。

ビルとベンが双子だと知ります。

ちょうどそこへエドワードがやってきました。

エドワードが最新ディーゼルの説明をします。

細菌じゃなくて最新ということもわかりました。

最新ディーゼルは貨車を間違えていました。

「これから、ボコを呼んでくれ」

「ビルとベンは悪気はない、時々頭に来るときがあるんのさ」

エドワードがいいます。

「頭に来るか、まったくだね」

ボコはクスクス笑いました。

出演
・エドワード
・ボコ
・ビル
・ベン

消えた貨車がただの間違いでよかったですね。
最新を細菌を勘違いしていたのが楽しかったです。


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