あらすじ
デュークは機関車仲間のヒーローです。
これから、彼のお話をします。
ピーター・サムがスチュアート、サー・ハンデルがファルコンと呼ばれているころ、毎年、山や湖は観光客でにぎわいます。
そして、一番の人気者はデュークでした。
彼は、具合が悪い時も休まずに列車を引っ張っていました。
デュークは毎朝、お客を乗せて線路をのぼり、お客の希望通りに停車します。
ある日、デュークは気分がすぐれません。
蒸気が足りないので、休憩になるとホッとしました。
機関士と助士が掃除を終えた時、スチュアートが勢いよく滑り込んできました。
「じいさん、どうしたの、息が切れた?」
スチュアートがいいます。
「これは毎日の手入れだ」
と、デュークはいいます。
すてきな夕暮れのおかげで、デュークの怒りはすぐにおさまりました。
線路が登りになりました。
シュッポ、シュッポという音が、ゼー、ゼーにかわります。
やっと、駅にたどり着きました。
機関士が慎重に点検しています。
乗客が心配そうに、報告を待っていました。
「デュークはこのまま、走ります。機関車が2台、応援にきます」
ファルコンが先頭に、連結されます。
スチュアートは後ろにまわります。
3台は出発しました。
次の駅に着いたとき、連結がほどかれました。
ファルコンがデュークの乗客を船に運びます。
そして、スチュアートがデュークと列車を引っ張ることになりました。
デュークのバルブの音はますます、大きくなります。
でも、蒸気はたっぷりあります。
そこで、彼と機関士はいたずらを考えつきました。
彼らは丘に着くまでジッと、我慢しました。
「いまだ!」
機関士が怒鳴ると、ここぞとばかり、デュークは思いっきり蒸気を吐き出します。
まるで、デュークがスチュアートを、押しているように見えます。
終着駅に着くと、みんながワイワイと出迎えてくれました。
「なにがあったの、パパ。普通、機関車は2台もいらないでしょ」
「ああ、故障したスチュアートをデュークが押したんだよ」
いたずらは、成功しました。
「ばっかみたい」
スチュアートは怒って、蒸気の影に隠れてしまいます。
デュークがそばにやってきました。
「まだまだ、考えが甘いぞ。おまえに勝ち目はないね」
出演
・デューク
・ピーター・サム(スチュアート)
・サー・ハンデル(ファルコン)
デュークは機関士とふたりで、うまいことやりましたね。
だてに歳をとっていないようです。
応援よろしくお願いします
人気ブログランキングへ