第96話 ロックンロール

あらすじ

スカーロイは、自分の路線のことならなんでも、知っています。

見るもの、聞くものみんな大好きです。

修理から戻って間もないある朝、彼は最高の気分で旅を楽しんでいました。

途中で彼は、ラスティーに会いました。

「君のおかげで、線路がきれいになった」

スカーロイは、働き者のラスティーが好きになりました。

まだ、修理されていないところがあります。

ラスティーは、ダンカンが断線するのではと心配します。

ダンカンがやってきて、大きなお世話といい、ラスティーは傷つきます。

ダンカンは、八つ当たりをしながら駅に向かいました。

駅では、ジェームスが待っています。

ラスティーのことを話すと、「追っ払ってやる」とジェームスがいい、その言葉に感激します。

ダンカンは猛烈な勢いで、丘を登りました。

最初の駅は、もうすぐです。

自慢のロックンロールをダンカンは踊ります。

「おい、調子に乗るな」

機関士が注意しますが、手遅れでした。

ダンカンは、脱線してしまいます。

「あんなに注意したのに、聞かなかったんだ」

ラスティーは怒って、動こうとしません。

お客さんが待っていると、聞かされてエンジンをかけます。

ダンカンがしょんぼり止まっています。
もう、ロックンロールも踊れません。

乗客も列車から降りて、手伝います。

ダンカンがテコで持ち上げられ、線路に戻されました。

それから一日、ダンカンはゆっくり、慎重に走ります。

やがて、夕方になりました。

ダンカンが、ラスティーのところに来て、「ディーゼルを見直した」といいます。

「友達になろうぜ」

「明日、朝一で線路を直しておくよ」

ラスティーがいいました。

出演
・スカーロイ
・ラスティー
・ダンカン
・ジェームス

ラスティーとダンカンが仲直りしてよかったです。
本当にラスティーは働き者ですね。

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第95話 なつかしのわがや

あらすじ

スカーロイが修理を終えて、工場から出てきました。
生まれ変わったような気分です。

ディーゼルのラスティーが彼を迎えに来ています。

スカーロイは、はじめてラスティーに会いました。

ピーター・サムは、ゆううつでした。
事故の後、ずっと安静にしています。
仕事にもどりたいのですが、お許しがでないのです。

ハット卿が、プレゼントがあるといいます。

それは、スカーロイでした。

スカーロイの釜に火が入れられました。

「若返ったみたいだ」

留守中のできごとを聞きます。

ラスティーはいいやつだけど、ダンカンには困っていると話します。

そこへ、機関士がやってきます。

ダンカンがトンネルで立ち往生していて、助けにいきます。

スカーロイは喜びました。
彼は走りたかったし、ダンカンにも会ってみたかったからです。

やがて、ダンカンが見つかりました。

トンネルの出口に引っかかって、ブリブリ怒っています。

岩をどけて、ダンカンを自由にするにの時間がかかりました。

それからスカーロイが、ダンカンと客車をトンネルから無事、反対側に押し出します。

車掌車が待避線に移されて、安全確認のために作業員が残りました。

帰る道々、ダンカンは文句をいいつづけましたが、スカーロイは無視しました。

あとで、ハット卿がダンカンに厳しくいい渡します。

「こんどやったら、煙突を短くしてやる」

ハット卿の言葉にダンカンは、震え上がりました。

さすがの彼も大人しくしているでしょう。

出演
・スカーロイ
・ラスティー
・ピーター・サム(スチュアート)
・ダンカン

スカーロイが元気になってよかったです。
ダンカンには困ったものですね。


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第94話 サー・ハンデルのけびょう

あらすじ

いつもの路線を機関車たちは走っていると、さわやかな空気に乗って、おなじみの音が響いてきました。

観光客で賑わう山や湖を、ヘリコプターのハロルドがパトロールしています。

ハロルドは、あるものに気づきました。

ガッシリしたディーゼルが山の斜面を走っています。

もっとよく調べようと、低空飛行をします。

「ぼくは、ハロルド。君の名前は?」

「ぼくは、ラスティーていうんだ」

「見慣れない顔だね」

「ハット卿がここを手伝うようにって、ぼくをよこしたんだ」

彼にはヘリコプターと、おしゃべりしている暇はありませんでした。

ピーター・サムとサー・ハンデルは、ラスティーが来るのでうれしいですが、それでもサー・ハンデルはブツブツ文句をいっています。

貨車はサー・ハンデルが嫌いでした。
いたずらしようとうずうずしています。

「だれも俺たちの苦労をわかっちゃくれない。病気になっちまえば、貨車の移動をしなくてすむぜ」

ゴードンがいいました。

「それは、グッドアイデアだね。やってみるよ」

翌朝、彼は仮病をつかいました。

時間がないので、彼の貨車は急いで、ピーター・サムの客車につながれます。

残りの貨車は、ラスティーが引き受けます。

ピーター・サムは仕事が増えても、平気でした。

客車を駅に置くと、楽しそうに貨車を転がします。

まもなく、石切場に到着しました。

スロープの下の、空っぽの貨車にロープが引っ掛けられます。

ロープは石を積んだ貨車に、つながっています。

上の貨車が降りはじめると、その重みで空っぽの貨車が引き上げられる仕組みです。

ピーター・サムはスロープの下で、石を積んだ貨車を待っていました。

貨車が暴走しなければ、衝突しません。

だが、石を積んだ貨車がピーター・サムをサー・ハンデルと勘違いしました。

貨車が暴走します。

ピーター・サムは目をつぶりました。

貨車とピーター・サムは激突します。

近くで働いていた、ラスティーが後片付けにやってきました。

ピーター・サムはボロボロです。
煙突は曲がり、ボイラーはへこんでいます。

彼は、ため息をつくとノロノロと帰ってきました。

サー・ハンデルはハット卿に仮病がばれて、ピーター・サムの分まで働くように、お仕置きを受けます。

残骸をきれいに片付けると、ラスティーは石切場を出発しました。

ハロルドがやってきました。

「よろしい、これからもいい仕事をしたまえ」

小さなディーゼルは、家路を急ぎました。

出演
・ハロルド
・ラスティー
・サー・ハンデル(ファルコン)
・ピーター・サム(スチュアート)
・ゴードン

サー・ハンデルの仮病のせいで、ピーター・サムはひどい目にあってしまいましたね。
一生懸命働いているのに、かわいそうでなりません。


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第93話 からかわれたピーター・サム

あらすじ

サー・ハンデルは子どものように駄々をこねて、ハット卿のお仕置きを受けていました。

おかげで、ピーター・サムは目が回るほど忙しいです。

サー・ハンデルの分まで、働かなくてはならないからでした。

彼が興奮しているので、機関士も運転に苦労しています。

サー・ハンデルは、仕事がなくて退屈しています。

ピーター・サムは客車をつなげると、あわてて出発しました。

ところが、気持ちばかりがあせって、列車はなかなか前に進みません。

ピーター・サムが駅に駆け込むと、すでに、ヘンリーが待っていました。

車掌が笛を吹き、緑色の旗を振ります。

ピーター・サムは、鼻歌を歌いながらご機嫌で走り出しました。

客車たちも楽しいです。
彼らは、ピーター・サムが好きになってきました。

午後はいつも湖の駅で、1時間の待ち時間が出来ます。

駅には、“ネプチューン”という小さな売店がありました。

機関士や助士や車掌が、売店のおばさんからケーキやお茶を買います。

やがて、待ち時間が終わりました。

ピーター・サムがヤキモキしながら、蒸気を吐きます。

彼はみんなをせかしました。

車掌が笛と旗の用意をしました。

売店のおばさんが列車に乗り込もうとしています。

ところが、ピーター・サムは走り出してしまいました。

ピーター・サムはてっきり、合図の笛が鳴ったと思い込んだのでした。

「止まれ、止まれったら。売店のおばさん置いてきちゃったぞ」

「参ったな、ヘンリーの列車に遅れちゃうよ」

売店のおばさんが乗ると、列車は再び、出発します。

もう、鼻歌どころではありません。

彼は、全速力で線路を突っ走り、機関士も止めようとしませんでした。

列車は、時間キッカリに到着しました。

売店のおばさんは、まだ、怒っています。

「わたしを置いていくなんて、いったいどういうつもり」

「ごめんなさい、おばさん。でも、遅刻したらお客さんを置いていくって、ヘンリーがいったんです」

すると、売店のおばさんはケラケラ笑いました。

「あなたはヘンリーに、からかわれたのよ」

「ひどい、ぼくをからかうなんて。ヘンリーはどこだよ」

そのヘンリーはクスクス笑いながら、逃げていきました。

出演
・サー・ハンデル(ファルコン)
・ピーター・サム(スチュアート)
・スカーロイ
・ヘンリー

ピーター・サムは、ヘンリーのいうことを信じて、売店のおばさんに怒られてしまいましたね。
サー・ハンデルの分まで、働いたのに大変でしたね。


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第92話 わがままなきかんしゃ

あらすじ

スカーロイとレニアスのいる鉄道は、山や湖の間をぬうように走っています。

客車は観光客でいっぱい。

2台の機関車は、雨の日も晴れの日も誇りを持って働いています。

彼らは乗客を大切にしましたが、歳のせいか疲れやすくなっていました。

機関紙はそれを察して、いたわるように声をかけました。

「こんなに仕事が多いと大変だろう。支配人が助っ人の機関車を2台よこすそうだ」

それを聞いて、スカーロイとレニアスは喜びます。

サー・ハンデルとピーター・サムは、到着するやいなや、機関庫を見て驚きました。

サー・ハンデルが文句をいい、ピーター・サムが謝ります。

サー・ハンデルは客車を気に入りません。

彼がホームに入ると、ちょうど、ゴードンが到着しました。

ゴードンは彼の行動を見て、あっ気に取られました。

派手に蒸気を撒き散らしながら、サー・ハンデルは怒って走っていきます。

頂上に着いてもまだ、彼は怒っていました。

休憩をしたかったのですが、機関士がこういいました。

「客車を置いて、石切場に貨車を取りに行こう」

「貨車なんて引きたくないね」

サー・ハンデルは、わざと事故を起こすことにしました。

脱線してしまいます。

「いったろ。嫌なものは嫌なのさ」

作業員が到着する頃には、さすがのサー・ハンデルも少し恥ずかしくなっていました。

ハット卿もいっしょにいます。

彼は、ぶっきらぼうにいいます。

「あとで、話がある」

そして、ハット卿は帰っていきました。

サー・ハンデルが機関庫に戻ってくると、ハット卿が待っていました。

「わがままなやつだ。外に出るときは行儀よくしたまえ」

お小言をいわれて、サー・ハンデルも少しは大人しくなるのではないでしょうか。

出演
・スカーロイ
・レニアス
・サー・ハンデル(ファルコン)
・ピーター・サム(スチュアート)
・ゴードン

サー・ハンデルはわがままでしたね~。
ハット卿に怒られましたが、大人しくなるといいですね。


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第91話 がんばりやのスカーロイ

あらすじ

緑の森の中に青々とした湖があり、そして美しい滝が流れています。

そんなところにスカーロイとレニアスという2台の小さな機関車が住んでいました。
みんなとは顔見知りです。

ほかにも、ピーター・サムとサー・ハンデルという2台の機関車もいました。

彼らはむかし、スチュアートとファルコンと呼ばれていましたが、新しい名前の方が気に入っています。

ある日、ハット卿がエドワードを修理に出しました。

工場への途中で、彼は思いがけないものに会います。

スカーロイがいました。

作業員がやってきます。

エドワードは工場へ向かいます。

一方、サー・ハンデルと客車の間でトラブルが、持ち上がっていました。

彼は慎重に走りましたが、わがままな客車は信用していません。

さらに、ひどいことが起きます。

のん気な羊が線路に居座っていました。

サー・ハンデルがブレーキをかけると、客車たちが騒ぎます。

客車に押されて、サー・ハンデルは線路から追い出されました。

大きなケガがありませんでしたが、彼はしょんぼりと機関庫にもどりました。

「きょうの仕事は終わりだが、客車をだれに引かせるかな」

機関士がいいます。

「ぼくはどうですか」

スカーロイがいいました。

客車がプラットホームに停車しています。

スカーロイが「お客がケガをするだろう」と客車を怒りました。

車掌が笛を吹き、旅が始まります。

彼は停止して安全確認する場所を、全部覚えています。

太陽が照りつけ、線路がカラカラに乾いています。

やがて、線路が登りになりスカーロイは、息が切れてきました。

「下りになれば楽になるぞ」

しかし、そうはいきませんでした。

スプリングが弱り、ジョイントが車輪にガタガタとぶつかります。

ついに、スプリングが壊れてしまいます。

傾いてしまいました。

「お客を運ぶバスがいるな」

と、機関士がいうと

「死んでも、お客をはこびます」

と、スカーロイがいいました。

駅で、ジェームスが待っています。

ガシャンガシャンと音を立てながら、スカーロイがやってきました。

ジェームスは、お客を乗せるとさっそうと出発していきます。

みんな、スカーロイに満足していましたが、当の本人は落ち込んでいました。

「もう歳だ。若者のように列車をひっぱれない」

「修理すれば、りっぱに引っ張れるさ。今度はお前を修理する番だ。お前にはそれだけの価値がある」

機関士がいいました。

出演
・スカーロイ
・レニアス
・サー・ハンデル(ファルコン)
・ピーター・サム(スチュアート)
・エドワード
・ジェームス

スカーロイは故障しても、がんばって客車を運んでいてすごいですね。
はやく、よくなるといいですね。


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第90話 かちめなし

あらすじ

デュークは機関車仲間のヒーローです。
これから、彼のお話をします。

ピーター・サムがスチュアート、サー・ハンデルがファルコンと呼ばれているころ、毎年、山や湖は観光客でにぎわいます。
そして、一番の人気者はデュークでした。

彼は、具合が悪い時も休まずに列車を引っ張っていました。

デュークは毎朝、お客を乗せて線路をのぼり、お客の希望通りに停車します。

ある日、デュークは気分がすぐれません。
蒸気が足りないので、休憩になるとホッとしました。

機関士と助士が掃除を終えた時、スチュアートが勢いよく滑り込んできました。

「じいさん、どうしたの、息が切れた?」

スチュアートがいいます。

「これは毎日の手入れだ」

と、デュークはいいます。

すてきな夕暮れのおかげで、デュークの怒りはすぐにおさまりました。

線路が登りになりました。

シュッポ、シュッポという音が、ゼー、ゼーにかわります。

やっと、駅にたどり着きました。

機関士が慎重に点検しています。

乗客が心配そうに、報告を待っていました。

「デュークはこのまま、走ります。機関車が2台、応援にきます」

ファルコンが先頭に、連結されます。

スチュアートは後ろにまわります。

3台は出発しました。

次の駅に着いたとき、連結がほどかれました。

ファルコンがデュークの乗客を船に運びます。

そして、スチュアートがデュークと列車を引っ張ることになりました。

デュークのバルブの音はますます、大きくなります。
でも、蒸気はたっぷりあります。
そこで、彼と機関士はいたずらを考えつきました。

彼らは丘に着くまでジッと、我慢しました。

「いまだ!」

機関士が怒鳴ると、ここぞとばかり、デュークは思いっきり蒸気を吐き出します。

まるで、デュークがスチュアートを、押しているように見えます。

終着駅に着くと、みんながワイワイと出迎えてくれました。

「なにがあったの、パパ。普通、機関車は2台もいらないでしょ」

「ああ、故障したスチュアートをデュークが押したんだよ」

いたずらは、成功しました。

「ばっかみたい」

スチュアートは怒って、蒸気の影に隠れてしまいます。

デュークがそばにやってきました。

「まだまだ、考えが甘いぞ。おまえに勝ち目はないね」

出演
・デューク
・ピーター・サム(スチュアート)
・サー・ハンデル(ファルコン)

デュークは機関士とふたりで、うまいことやりましたね。
だてに歳をとっていないようです。


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