あらすじ
いつもの路線を機関車たちは走っていると、さわやかな空気に乗って、おなじみの音が響いてきました。
観光客で賑わう山や湖を、ヘリコプターのハロルドがパトロールしています。
ハロルドは、あるものに気づきました。
ガッシリしたディーゼルが山の斜面を走っています。
もっとよく調べようと、低空飛行をします。
「ぼくは、ハロルド。君の名前は?」
「ぼくは、ラスティーていうんだ」
「見慣れない顔だね」
「ハット卿がここを手伝うようにって、ぼくをよこしたんだ」
彼にはヘリコプターと、おしゃべりしている暇はありませんでした。
ピーター・サムとサー・ハンデルは、ラスティーが来るのでうれしいですが、それでもサー・ハンデルはブツブツ文句をいっています。
貨車はサー・ハンデルが嫌いでした。
いたずらしようとうずうずしています。
「だれも俺たちの苦労をわかっちゃくれない。病気になっちまえば、貨車の移動をしなくてすむぜ」
ゴードンがいいました。
「それは、グッドアイデアだね。やってみるよ」
翌朝、彼は仮病をつかいました。
時間がないので、彼の貨車は急いで、ピーター・サムの客車につながれます。
残りの貨車は、ラスティーが引き受けます。
ピーター・サムは仕事が増えても、平気でした。
客車を駅に置くと、楽しそうに貨車を転がします。
まもなく、石切場に到着しました。
スロープの下の、空っぽの貨車にロープが引っ掛けられます。
ロープは石を積んだ貨車に、つながっています。
上の貨車が降りはじめると、その重みで空っぽの貨車が引き上げられる仕組みです。
ピーター・サムはスロープの下で、石を積んだ貨車を待っていました。
貨車が暴走しなければ、衝突しません。
だが、石を積んだ貨車がピーター・サムをサー・ハンデルと勘違いしました。
貨車が暴走します。
ピーター・サムは目をつぶりました。
貨車とピーター・サムは激突します。
近くで働いていた、ラスティーが後片付けにやってきました。
ピーター・サムはボロボロです。
煙突は曲がり、ボイラーはへこんでいます。
彼は、ため息をつくとノロノロと帰ってきました。
サー・ハンデルはハット卿に仮病がばれて、ピーター・サムの分まで働くように、お仕置きを受けます。
残骸をきれいに片付けると、ラスティーは石切場を出発しました。
ハロルドがやってきました。
「よろしい、これからもいい仕事をしたまえ」
小さなディーゼルは、家路を急ぎました。
出演
・ハロルド
・ラスティー
・サー・ハンデル(ファルコン)
・ピーター・サム(スチュアート)
・ゴードン
サー・ハンデルの仮病のせいで、ピーター・サムはひどい目にあってしまいましたね。
一生懸命働いているのに、かわいそうでなりません。
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