第86話 ゆうびんやとバン

あらすじ

毎朝、お客を乗せたバスのバーティーは、くねくねと曲がりくねった田舎道を駆け抜けます。

橋を渡り、トーマスの支線を通り過ぎてゆきます。

それからバーティーは、友達がすれ違うのを見ると親しげにクラクションを鳴らします。

友達の名前は、郵便配達のトム・ティッパー。

毎日、トムはソドー島の中を楽しそうに走っていました。

彼は駅で止まると、トーマスやパーシーが引いてくる郵便車から、手紙や小包を受け取ります。

それから、村のあちこちの農場や家に郵便を配達します。

線路が通っていないところでもトムがいるかぎり、大丈夫です。

雨の日も晴れの日も、ポストの手紙が集められ、そして、無事に配達されました。

列車に郵便袋を詰め込むときも、彼が手を貸してくれます。

ある日、ホームにトムの姿が見えず、見慣れぬ郵便屋が郵便袋をドサッとおろすと、そのままいなくなってしまいました。

翌朝、トムがいるのを見て機関車たちはうれしくなります。

しかし、トムは浮かない顔です。

バンが使えなくなり、時間がかかるので手伝えないといっています。

大きな声が聞こえて、だれかがトムを呼び止めています。

「ハット卿のオフィスにもどってくれ。書類にサインがほしいんだって」

「やれやれ、いやになっちゃうな。ますます、配達が遅くなっちゃうよ」

彼はあせって、不注意になっていました。

自転車を郵便車に立てかけると、大急ぎで走っていきます。

機関士が自転車に気がつかないで、そのまま出発してしまいました。

自転車が巻き込まれ、機関士が大急ぎで、列車を止めます。

みんなが現場に駆けつけてみると、トムの自転車がバラバラになっていました。

トムは歩いて、配達をするといっています。

しかし、心配することはありませんでした。

翌日、彼はうれしそうにパーシーを待っています。

新しい、バンがありました。

これで、時間通りに配達が出来ます。

「よかった。ぼくも少しは役にたったのかな?」

出演
・トーマス
・バーティー
・パーシー


新しいバンを買ってもらい、時間通りに配達ができるようになりよかったですね。
はじめは、車がトムだと思っていたら、人でした。


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