第74話 ちょっとちがうよオリバー

あらすじ

青い空にふんわりした雲が浮かび、よそ風が吹き抜けています。

そんな日に、岡の上にたって下を見下ろすと、海辺の支線でダックとオリバーが忙しそうに働いているのが見えます。

2台の機関車はピカピカに塗られたボディが自慢でした。

オリバーは今でも、ダグラスに助けたれたときのことをよく話します。

みんなもオリバーの冒険談を聞きたがっていました。

みんなにほめられて、オリバーはひどくうぬぼれてしまいます。

ある日、ハット卿が会いにきました。

「きみはよくやっている。貨車たちについても勉強したほうがいいな」

賢い機関車なら、だれでも貨車を扱うたいへんさをよく知っています。
みんなオリバーに気をつけるように注意しましたが、オリバーは耳を貸しませんでした。

オリバーは荷物を積んだ貨車を引っ張って退避線に入れ、空の貨車をシュートの下に押していきます。

そしてもどってきて、荷物を積んだ貨車を動かそうとしました。

ところが、貨車たちは動こうとしません。

貨車たちは最初は素直に働いているように見せて、いきなりオリバーを押し始めました。

オリバーの機関士はあわててブレーキをかけましたが、役に立ちません。

オリバーは必死になって止まろうとしますが、貨車たちはしつこく押し続けます。

オリバーは転車台の下に落ちてしまいました。

ダックは様子を見ていました。

「大丈夫かい? オリバー。これでもまだ、賢明な機関車と呼ばれたい。こんな事故は二度と起こしてほしくないね」

その晩、オリバーは助け出され、ハット卿に謝りました。

ダックがオリバーに声をかけます。

「あの支線は君がいないと困るんだ。早くもどっておいでよ」

数日後、オリバーはもどってきました。
前よりもずっと、きれいに塗りなおされています。
彼自身も前よりずっと、賢い機関車になりました。

出演
・トーマス
・ダック
・ゴードン
・ヘンリー
・ジェームス
・パーシー
・ドナルド
・オリバー

オリバーは調子に乗ってしまい失敗してしまいましたが、反省をして賢い機関車になりましたね。


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