第71話 ビルとベンのけんか

あらすじ

ビルとベンはハット卿のもとで働く、いたずらなふたごの機関車です。
作業所から港の操車場まで貨車を押したり、引いたりしながら忙しく往復しています。

彼らは一緒にいるといつも何か楽しいことを思いつき、作業員にいたずらをしては喜んでいます。
でも、それがときどき騒ぎのもとになるのでした。

ある朝、ハット卿がやってきました。

「大事な荷物が操車場に着いた、手伝ってくれんか」

「はい、わかりました」

ふたりはその大事な仕事を、喜んで引き受けて操車場へと向かいました。

ボコが操車場で休んでいると、聞きなれた汽笛が聞こえてきます。

ふたごの機関車は忙しく働き、重い貨車を押したり引いたりしながら運びました。

やっとその日の仕事が終わると、ふたごたちはワクワクします。

はじめて転車台を使うからです。

最初に、ビルが転車台に乗りました。

ビルが全然降りようとしないので、係員が転車台を止めました。

ビルはしぶしぶ降ります。

しかし、係員がうっかり転車台の方向を間違えて、ビルは向こうからベンがやってくる線に降りてしまいました。

2台の機関車は急ブレーキをかけ、やっと止まります。

ふたりともにらみ合ったまま、動こうとしません。

ハット卿が怒りました。

翌日もベンは機嫌が悪いです。

ふたごの機関車たちは、一日中、お互いの悪口をいい合っていました。

最後には、人のよいエドワードまでが、我慢できなくなりました。

ボコはエドワードにある計画を話します。

それをエドワードの機関士はハット卿に伝えました。

翌朝、ハット卿はビルとベンを呼びます。

ハット卿はふたりで協力して、仕事をするようにいいますが、ベンがひとりでやるといいます。

ベンは貨車をつないで、引っ張ろうとしますが、貨車は重すぎてひとりではなかなか引っ張れません。

ふたりは笑い出します。

「交替でやるより、ふたりで一緒にやったほうがいいんじゃない」

お互い助け合うことは、すばらしいです。

でも、なによりもまた、仲良くなれたのが一番です。

出演
・ボコ
・エドワード
・ビル
・ベン

仲のよいふたりがけんかをして、どうなるかと思いましたが、仲直りができてよかったですね。


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